14歳以上をユーゲントと呼んでます。
その年齢層のこどもたちが「提案」を持ち寄りディスカッションする場
「Kinder− und Jungendforum」
旅の一番の目的はこれながです!
こどもたちのフォーラムが開かれるのは市庁舎の中にある本物の議会場。
けっこういろんな世代のこどもたちが集まってきましたよ〜、
とさっ子タウンの始まりみたいにワクワクします!
打ち合わせも始まりました
さあ、前日の予習を元にご案内しましょう(エッヘン)
プログラムはこちら。
ドイツ語が訳せる方はセルフでお願いします^^;
ガイダンスの後、だいたい10〜15くらいのこどもたちからの提案があります。
(ちょっと真似てみた^^;)
内容は様々。
「こどもの運賃が高すぎる!」とか。
「一方通行の道路でも逆走出来る自転車道を!」とか。
これらの提案の元はNPOが行う学校での授業の中で掘り起こされたものです。
フォーラムは4月と11月の2回開催されているのですが、
事前にミュンヘン市内にある400校に向けて
「民主主義を学ぶ授業」のリクエストを募るそうです。
応募のあった中から一つの学校で2クラス×10校を回って2時間のワークショップを実施。
テーマは遊び場・交通・学校のこと・公共に関することなどなど。
ワークショップで見つかったテーマが「提案」となるのです。
ワークショップはフォーラム開催前の2〜3週間でわーっとやってしまうそう!
提案を元に司会者が、
「何故そう思ったの?」
「みんなはこの提案をどう思うのかな?」
こどもの言葉を上手に整理しながら問いかけます
手が挙がったこどもに意見を聞いていき議論を深めます。
司会を務めるのは地元「こども放送局」の局アナさん(5〜6人がローテーションで担当)
『こども放送局』は20〜30年の歴史あるラジオ番組で、
毎日1時間「今日のニュースこどもバージョン」や
こどもに関する地域のニュースを日替わりで放送しているそうです。
フォーラムに関わる局アナは、殆どがこども関連NPOの活動実績がある人。
こどものプレゼンテーションや、
大人(行政担当部局や議員)からの質問や説明がタラタラ長くて分かりにくいと、
容赦なく時計係の鐘が鳴ります!!
時計係を務めていたチャミーニャとローニャ^^
ほんで、またまたちょっと真似てみた^^;
議場には入れる大人は限られています。
ミュンヘン市役所には全ての部に「こども担当」がいて、
その人たちとほぼ全政党の議員が席に着いています。
後日改めて紹介記事を書きますが、
ミュンヘン市のあるバイエルン州にただ一人置かれている
「こども代理人」(ドイツ全土には約100人いる)も同席しています。
ただし「絶対にこどもと向かい合うようには座らせない」そうです!
議論の後、司会者が必ず論点を整理して賛否を問います。
ここで可決された「提案」に対して、大人は誠実に対応せねばなりません。
「その内容はうちの部で引き受けます」
って感じで手が挙がると、こどもはその担当者と「約束」を交わします。
先ずこの『約束の印』を手渡し、
互いの連絡先を書いた証書にサインします。
例えば現場を見に行く必要があれば一緒に確認に行く、
逆に実現が出来ないのであればその理由を、
3ヶ月以内にこどもにキチンと伝えるなどの義務があります。=3ヶ月ルール
すごい!
こんなフォーラムが22年前の1989年に始まり、
今回が54回目になるんですって!!
当初は年に4回開かれていたそうですが、
あまりに準備が大変で現在は年に2回になってます。
それにしても恐るべしドイツ。
こどもに向かう姿勢が成熟してると感じました。
この後「こども代理人」の方から聞いたお話がまたまた素晴らしかったのですが、
その紹介はまた後日。
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