2007年03月23日

トークカフェ盛況御礼

400年の昔から、高知の町を見下ろしている高知城。

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町の中心の小高い山の上に築城され、

東西南北どこからでも『お城が見える』。

そんな高知の町が大好きです。

しかし当たり前に目にしゆうこの景観も、

マンション建設などにより突然失うことになったりするわけで。


昔のまんまがいい、と駄々をこねるわけではないけれど、

大切に守るべき景観ってのを意識しよらんと、

気が付いたときには無いなっちゅうってことになりかねんやんか。


お城が見えるまちをキーワードに、

高知の景観についてまずは気楽に語り合ってみましょうよってイベント、

3月21日に開催しました。

(雰囲気はこちらのブログで→『高知のモノ・コト・ヒトカタログ』

会場はもちろん、

『お城が見える』丸の内緑地。

野外での開催は「雨が降ったらどうする?」と心配されよったけんど、

「絶対晴れるき!」

ほ〜らね、お天気もしっかり味方してくれました。

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5つのテーマごとにゲストをお招きし、

カフェテーブルを囲んでまったりディスカッション。


:カラリストの大倉美知子さん

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「高知は強い日差しによって色が本当に綺麗に見える、

色が引き立つからまちもカラフル。

だからこそ小規模でばらばらな印象があるんですよね。

『周りと仲のえい色』を見つけていきたいですね。

強い日差しだから白すぎる色は目にカーンとくる。

土佐漆喰の柔らかい白は地域特性が生んだ色。

環境色彩という視点で地域の色を大切にしていきましょうよ。」


:タウン情報こうち編集長の上岡みやびさん

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「まちを面で捉えたとき、その面を構成しているのは

ひとつひとつのお店であったり一人一人の人であったり。

個々の個性があっていいんだけど、

そこにゆるーいテーマを設定して

まちづくりに取り組んでいくことも大切なのかも。

取材を通じて高知の良さって何なのか掘り返して発信していきたいな」


:映像作家のマイケル・カーンさん

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「歩いてすぐ行ける距離を保っていたのに、

ここ何年かで郊外に大型店が出来て車で移動せんといかんなった。

アメリカに似いてきゆうがよ!

日本は日本でえいやんか!高知も都会の真似事せんでもえいやんか!

(そんな思いを15分間の映像作品にして発表!!)

経済のために景観が変わるのは仕方が無いことなが?

反対運動しても効果が無いみたいなけんど、

どうやったら自分らぁが大切に思うちゅうもんを守れるが?

プラスエネルギーで考えんといかんね。」


:『高知遺産』制作の竹村直也さん

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「長屋・路地・共有空間・・・

まちの中の『あいまいな空間』が無くなってきた。

便利さや快適を求める流れの中で町は変わってきたけれど、

ホントに便利を手に入れたんだろうか?

どんなまちにしたいのか、『高知のものさし』を持つべき。」


:お城下の歴史を研究しゆう田村智志さん

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「紙芝居を巻物に作り直して、『高知のお街の物語』を紹介しました。

地名の由来から昔の姿が想像できます。

昔は河内(こうち)と表記されていただけあって、

市内の小高いところは山ではなくて『島』やったんですね。

(15分間巻物を語る!!)


ゲストの引き出しから引っ張り出された視点に触発されて、

どのテーブルでも参加者がよう喋ってくれよったのが嬉しい。

この日この場で何か結論が導き出されたかっていうと、

そこまでには至らんかった。

けんど、「高知の町」を見直す機会になったり、

景観を意識するきっかけをつくれたのは確かやと思う。


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posted by 智子 at 11:23| 高知 ☀| Comment(7) | TrackBack(1) | 活動日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
よさこいエネルギー凄いよ!高知素敵→移住。お邪魔しま〜す◎(^^)って高知の扉を開けてまだまだ新米ですが外から感じてた『私の中の あ、やっぱりそう♪』高知らしさが確信に変わったりして嬉しかったです♪また色んな位置から高知を感じて交わした会話から共感するエネルギーが沢山集まっての高知らしさ☆に出会えるとイイナ♪
Posted by みかん at 2007年03月23日 20:55
■みかんちゃん
どこに行ってもエネルギーを吸収しゆうね。
そんなみかんちゃんやからこそ、
あなたの周りで素敵な出来事がいっぱい起こるんやって。
これからもいっぱい出会いがあるといいね♪
Posted by 智子 at 2007年03月24日 02:21
かつて日本には、江戸時代以前に建築された城が数多く存在しました。それが明治維新の廃城令、さらに太平洋戦争の空襲により破壊され、振り返ってみると江戸時代以前の天守が現存する城郭は全国で12箇所、また路面電車はかつて全国で70箇所を超える市町村で活躍していたそうですが、車社会の進展、交通渋滞、採算の問題で次々と廃止され、今では10数箇所の町に残るのみです。残すべく努力をしても報われなかった町、残すべく努力をして幸運にも残せた町、由緒あるお城の天守閣を背景に路面電車が街中を行き交う景観のなんと豊かなことか、思わずため息が出てしまいます。

Posted by 片桐 at 2007年03月24日 22:28
■片桐さん
ため息が出そうなほど羨ましがられる町に住んでる、
そのことを実感できたら幸せ。
気付かなかったら損ですよね!

今回のイベントが『気付く』ことのきっかけになれたらいいな♪
Posted by 智子 at 2007年03月27日 01:01
 基本的に城郭は防御の目的で山や小高い丘の上に建てられていました(だから城の「下」の町ということで「城下町」という言葉があるんですね)。
 そういった場所は、時代が変わって城郭が不要になっても他の目的では転用しにくいため、そのまま残されたという面があります。
 ちなみに福井は全国でも珍しく平野に城が建てられていましたが、時代が変わると「(維持費などの)無駄な出費を無くす」目的で城郭はさっさと取り壊され、跡地に県庁が建てられて今日にいたっています(-_-;)。

 あと、路面電車について言えば、近年「LRT」がまちづくりの切り札として全国的に注目されつつあります。
 幸いにして路面電車が残っている福井でもその見直しの機運が高まっており、福井駅前までの延伸が叫ばれつつあります。
 そうした中、路面電車について特集した地元ローカルの討論番組で、駅前まで路面電車の路線を延伸させている高知市が先進事例として紹介されていました(^^)。
Posted by Mr.トリデ at 2007年03月29日 19:07
はじめまして。
都市計画のお話ですね。
京都なんかは昔から規制が厳しいようです。
Posted by オンリーワン at 2007年04月02日 20:08
■Mr.トリデさん
すごーーい、高知の路面電車が先進事例!
ちょっと誇らしくもあり、です。
確か福井〜京都間ですよね、京福電鉄。
何度か乗った懐かしい路線♪

■オンリーワンさん
はじめまして!
都市計画って漢字で書くと小難しく感じられますよねぇ。
まちづくりを考えるコトってそんな難しいもんにしとうないがですよ。
「こんなになったら気持ちよく暮らせる」を、
みんなが気軽に語れる場が増えたらえいにな〜って思ってます。
Posted by 智子 at 2007年04月02日 20:41
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