オババの願いはただ一つ。
「昔赤岡にあった芝居小屋、弁天座を復活させたい」
オババは絵金の屏風絵に描かれた芝居をやろうと、
数年前に町の有志達と
「土佐絵金歌舞伎伝承会」を立ち上げた。
毎年7月の絵金祭りの時に上演するのは、農協倉庫。
狭い上にエアコンもない。
真夏の日中、ここで観客も役者もともに滝のような汗を流しながら、
絵金の描いた芝居の世界を楽しんでいる。
今年初めには、向かいに「絵金蔵」がオープンした。
日本一小さな町は、歩く楽しさに溢れた町。
絵金蔵と一体となって町の核を作り、
ぐるぐる巡り歩く赤岡の魅力を一層高めようとなった。
オババの夢、弁天座復活が実現することになったのだ。
しかし、
肝心の弁天座に関する資料は「町の人の記憶の中」
ようやく探し当てた現存写真はこれだけ。
復活とは言っても、形の再生を求めているのではないから、
昔にこだわるわけではない。
ただ、どこかにシンボリックなものを「再生」することができたら・・・。
弁天座復活に向けてのワークショップは始まったばかり。
絵金歌舞伎を始めとする町の人たちが、
これから「記憶」と「知恵」を寄せ合って構想を練り上げていく。
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